月別アーカイブ: 2013年6月

典型的ブラック企業に君も入らないか

このまとめ、「有名ニコ生主」という段階でなまぬるーい何かを感じたが、その後のあまりにも教科書的な展開にハハッワロスワロス的。

涼宮ハルヒ(生主)の就職
http://togetter.com/li/525058

というか、まずこの1つめのツイートですでにブラックな香りがプンプンしてるね!
即決採用って、基本的に未経験者ではナシでしょう。よっぽどの名指しのヘッドハンティングくらいだよ!

しかし商材はなにかなー。太陽光発電、学習教材、光回線、オール電化、こんなところかしら?
ちなみに我が家は賃貸の一軒家なので、持ち家だと勘違いした太陽光発電とオール電化の営業がたまに来ます。インターホンで速攻「ここは賃貸です」と言うと、絶句して帰ります。
あと、引っ越してすぐの時にJ-COMが近所をうろついているのを見ていて、しばらくしてやはりうちにも来たので、「J-COMです」と名乗った瞬間に「フレッツ引いてるから回線は必要ないですよ」と言ったら、向こうがしゃべるネタがなくなってしまってやはり絶句してました。うひゃひゃ。

信大コピペ

いやー、時々見る信大コピペってホントおもしろいですね!
というか、これって典型的な田舎の駅弁大学絶対主義ってのが見え隠れしていて、そこが実に味わい深いと思う。
わたくしの従姉もその子どもが地方三流私大(ただしそこではそれなりの歴史があって有名)に入ったから、これで将来安泰だと思っているのがなんだかなーと思います。20年前ならともかく、今は大卒なんかまったく珍しくないよ……
ということで信大コピペ↓

お盆に、親父と長野の親戚の家にいった。
伯父(高卒市議)も来ていた。

伯父「○○君も大学生か!小さい頃よくだっこしてやったんだぞ!がっはっはー」
俺 「覚えていますよ」
伯父「どこの大学に行っているんだ?」
俺 「東工大、あっ、東京工業大学です」
伯父「そうか、工業大か!高校時代遊びすぎたんだろ!でも浪人しなくてよかったな!」
  「お前と同じ年の息子の××覚えているだろ!深志から信大工学部だぞ!(勝利者宣言)」
親父「無言……(瞳が潤んでいた)」
伯父「おい、信大生こっちこい(息子の××を呼ぶ)」
  「○○も大学生だ。○○と昔よく遊んだだろ!」

向こうでも大学の話をしていたらしい××が鼻高々でやってきた。
×× 「(馴れ馴れしく)○○、久しぶりー、元気?」
  「あっ、叔父さん、こんにちは、俺、今年から大学生になりました。」
親父「そうか、大きくなったな」
×× 「信大に行っているんですよー(勝利者宣言)○○君はどこに行ったの?」
俺 「東工大w」

ニヤついている伯父を尻目に、一瞬にして××の顔色が変わった。
伯父「○○に勉強教えてやれよw」
×× 「(しばし、絶句)……みっともないからやめてくれよ親父」
伯父「?」
動揺しまくりの××は伯父を速攻連れだした。
以後、伯父親子は、俺達のいるテーブルに加わらなかった。

久しぶりに無口な親父の晴れ晴れとした顔をみた。
帰り際、充血した目をした伯父と目があった。

情報系はどこへ向かっていくのか

とても長くて意味がなさげなひとりごと。

もうだいぶ前に、この言葉を聞いて衝撃を受けた。

「情報系は、計算機やネットワークに興味があるよりは、電気・電子系が嫌だから消去法で選んでくる学生が多い」

えー、そうなのー。我々の頃は、なにやらUNIXというのがあるらしい、ワークステーションが触れるらしい、というので入る学生が多かったと思うが……と考えつつ、実は自分もいろいろと大学を調べて、どうやらここは電気系、ハードウェアっぽい、めんどくさそうだやめとこう、と色々と考えて新設の情報科学部にしたのだった。なにしろ「情報処理学科」という名前だったので、ドンピシャリ(死語)。その情報処理学科は名前がダサイということで(学生当時にそう言っている上層部がいたし)今はコンピューター科学科になっているはず。将来はここに戻れたらいいのだが……

さらにさらにこーいう話も聞いた。

「人間相手が苦手だから、機械だけを相手にしたくて情報系に来る学生は多いよ」

がーん。自分もそうだった(笑)
思えば就職して3年目くらいはかなり病んだ。なにしろ仕事のやり方がずっとわからなかった。
新設キャンパス&新設学科に採用されて、しかも大学から移籍してきた人はほとんどいない。学科長を勤めた人はどこか現実感がない。研究費を使うのもおっかなびっくり。(なにしろ物を買おうとすると、それを本当に買うんですか?と事務に言われたことがある。これはかなりトラウマ)
職階が一番下だったので(今でもこれは変わらないが)とりあえず色々と下働きをやってみるが、何を考えてどこを向いてそれをやればいいかもまったくわからなかった。で、病んだ。一度、授業を組んでやっている助教授にわけのわからない怒りをぶつけられてアホらしくなって、それ以来無条件に他人のために気を回すのをやめた。なので、私はかなり気が利かない人間です。無償の愛は家族にしか注ぎません。

あー、なんだか何が言いたいかわからなくなってきたぞ~

最近、ある演習の教科書を見て、あまりに由緒正しすぎる「計算機科学」だったのでちょっとめまいがしました。まだUNIXが絶対的地位を保っていた15年前ならともかく(私はSolaris上でCやJavaの教育を受けた世代です。Muleでメールの読み書きもやったぞー)、今はこれではちょっと……しかも、その授業ではコンパイラと実行バイナリのことは一切説明しないというトンデモさ。実行する度にコンパイル! そんなんでええのか。いや、よくないよね。
少なくともOffice系アプリを使いこなせることが情報系ではないが、未だに「TeXさえ使えればいいんだから、Wordなんか使えなくていい」「Wordに詳しいなんて恥ずかしいよ」という論はもう無しでしょ。簡単な計測データの処理はExcelでやればいいし、有効桁が云々というなら、MaTXやScilab, Octaveでやればいい。ただ、大規模データの処理を自前のプログラムでできる知識があれば、非情報系分野でも重宝されると思うけどね。(物理系でコンピュータやっている人はこういう人が実際多いし)
情報工学、情報科学、情報ネットワーク、情報通信、音楽情報科学、と「情報」がつく学問はいろいろあるけど、結局情報系では何を教えればいいんだろう? シャノンの情報理論? フリップフロップ? データ工学?
今もそうだけど前任校では結局のところ一般教養系に属していたので(だからこそ逃げ切れたというのもあるけど)あまり専門講義には関わることはなかった。唯一関わっていたのがネットワーク。そこではかなり自分の知識を叩き込んだつもりだけど、たぶんほとんど伝えきることはできなかった。それは自分の力不足でもあるのだけど、TCP/IPが一般に普及してからもう15年近く経つのに、未だにアドレス体系1つ取ってもなかなか知られていなくてびっくりする。自分のネットワーク知識はほぼすべてCisco Networking Academyで叩き込まれたわりと促成栽培的なものだけど、それくらいの知識でもいろいろなところで声をかけてもらえて原稿書いたりプログラム組んだりできたので、やっぱりまだまだネットワークの本当の知識というのは武器になるのだろう。C言語ができなくても、Perlとシェル、Pythonあたりができれば充分食べていけるのかも。自分が学生に何を本気で教えたいかというと、やっぱりネットワークとUNIXか。ちなみにプログラムは「強い型付けが~」「関数型の~」なんてことになるともうお手上げになってしまうので、あまり積極的に教えるのはちょっとアレです。(と言いながら、後期からのJava担当にあたって必死で課題作りをやっている最中。共同担当の先生に非常に高く買っていただいているのがありがたい今日この頃です)

っていうかホントに長いね。チラシの裏にでも書いてろ!ってか。